クラシック雑文帳

活動内容や音楽雑文を書いていきたいと思います。

空無事?ソラブジ(その①)…。

こんにちは、私の住んでいる国はまだ2015年、日本は既に新年を迎えられたはず…。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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空無事…昔はソラブジをこのような当て字にしてネット上で呼んでいたそうです。これには色々事情があるそうですが、まあなんとなく見当はつくと思います。この記事を読んでいる方は、もう彼のことを知り尽くしているのではないかと思います。そうでない方は、彼の編曲作品(これについてはその②で)から入門されることをオススメいたします。

 

 

ソラブジについて調べていると必ずお世話になるのがソラブジ・アーカイブ。イギリスに本拠地を置きアリスター・ヒントン氏のもと楽譜の頒布やディスコグラフィーや演奏情報の収集・提供などを目的とした団体です。それにしても、このアーカイブのおかげで20世紀の作曲家の中でも楽譜の手に入れやすくなっているはず。自筆譜と清書譜(有志による)が入手可能ですが、自筆譜はコレクターまたは研究家にしか向かないことは確かです…特に後期の作品は悪筆過ぎて読み辛過ぎます(^^;


清書版については、自筆譜とはうって代わって大変見やすくソラブジファンの有志によるもの。中には400ページに上る作品ながらも校訂報告を付けた力作の版もあったりし、校訂者のソラブジ愛は計り知れませんね。そんな私も現在は『「怒りの日」による変奏曲と3重フーガ』(Variazioni e fuga triplice sopra Dies iræ per pianoforte)の清書・校訂を数名の協力者と共に進めております。作業を初めてはや2年、今のところ作品の2/5ほどの進捗ですが、2017年あたりにこの曲の初演を東京で行う方針です。この公演の詳細については、1年後ぐらいに報告ができれば良いのですが…。

 

ちなみに、有志による清書譜以外にも一部の作品は、ブゾーニのおかげもあり、イギリスの出版社(CurwenやLCMP)から出版もされました。しかしながら、現在のこれら出版譜は超入手困難で市場に出回っても高値で取引されております。

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(写真・筆者が収集した初版譜)

 

 

次回は、彼の著作について書きたいと思います。